トカラは鹿児島県の南、屋久島と奄美大島の間に点在する
七つの有人島と五つの無人島の通称です。
行政区名は鹿児島県十島村、黒潮本流のまっただ中に浮かんでいるため
気候は温暖ですが、名だたる海の難所で以前は絶海の孤島でした。
そのため大規模な開発がまったく行われておらず、
いまだに手つかずの自然がたくさん残されています。
中之島はトカラ列島の中心に位置する島で、村役場の支所が置かれている他、
民族資料を一堂に集めた歴史民俗資料館や九州で二番目に大きい天文台があります。
いわばトカラのメッカともいうべき島ですが、
それでも世帯数はわずか80、人口は170人の小さな小さな島、
グルリ一巡りすれば島民全員と顔見知りになれてしまいます。
 
風のカレンダー
 
中之島はトカラ列島の最大の島で、周囲31.80km、面積34.47平方km。
島の北側には標高979mの活火山、御岳(オタケ)がそびえ、南側には先割岳と女神岳があります。
島のヘソにあたる高尾地区は標高200mの高原。
農業地・牧草地になっており、天然記念物のトカラ馬や牛が放牧されています。
   
海岸線には平地が少なく、西側の斜面にはルーツを平氏に求める人々が、東側の海岸には奄美からの移住者が穏やかに暮らしています。
海岸線は切り立った崖になっており、わずかに西側の集落前と東側の七つ山海岸だけが海水浴を楽しめる海岸となっています。
海岸はゴロタ石と溶岩から出来た磯で決して明るい雰囲気とはいえませんが、海中に入ればそこは別天地。
アーチあり、チャンネ ルあり、洞窟あり…。
溶岩がつくった複雑な地形に珊瑚が群生し、 海底の白い珊瑚砂と見事なコントラストを見せています。
   
中之島付近は、黒潮本流が黒潮と津島暖流に分岐するポイント になるため、熱帯系と温帯系の魚が混棲し独特の生態を形成しています。
黒潮本流ですから冬でも水温が20℃を割ることはなく、一年を通じてカラフルなコーラルフィッシュが群れています。
またナポレオンフィッシュ、ウミガメ、イソマグロ、ギンガメアジやツバメ魚の群など、人気の魚たちも高い確率で見ることができます。